中間管理機構

先日、役所より突然、所有田につき中間管理機構と契約する内容の書類が送られてきました。

 

出張中で、戻り確認すると、返送期限まであと4日。

 

なんだこれは?

 

役所に電話させ確認すると、中間管理機構とは、今まで農業法人と契約していた所有田につき、貸主と耕作委託していた農業法人との間に入る中間組織らしい。だから、中間管理機構?

 

昨年までは、貸している農業法人から、微々たる賃料を貰っていたが、契約後賃料は中間管理機構から支払われる構図と変わるようだ。農業法人は、転借人として、中間管理機構と契約する。

 

書類の中身は、所有地のリストとA4ペラ1枚の契約書3部。

 

内容は、転借人設定せず、所有者が中間管理機構に土地を貸し出す内容だが、ちょっと待て。

 

よく見ると、契約期間10年に、貸主の境界の明示と、修繕費の一方的な負担義務が明示されている。どんな事が有っても、稼ぎのない土地に、これ以上金をかけるつもりは一切ない。

 

送り主の役所に不公平な条項を指摘すると、回ってきた書式を使用したもので、今まで文句を言われたことは有りませんとの事。

 

中間管理機構と契約すると数年間の固定資産税減額など撒き餌に、耕作放棄、休耕地の賃貸、利用を促す意図のようであるが、元々、知人の耕作放棄している人には、この情報は行きわたっていない。

 

農業法人の親方に契約内容に不備が有り、契約しないと伝えると、出資者のうち契約していないのはうちだけとの事。

 

耕作委託しても、経費の方が高くつく農地は放棄したい!!

 

のが本音だが、買い手もつかず、選択肢は、1.あきらめて中間管理機構と契約する。 2.完全に耕作放棄する。 3.土地を生かし自力で稼ぎを増やす。しかない。

 

中間管理機構構想も、何時ものことだが、よく出口を考えて行わなければ行けない。小役人の日常だが、税金の無駄が有り、不思議と世の中は成り立っている。

 

今のところ、うちは中間管理機構とは契約しない。